「帰属エラーを起こしやすい人」の特徴

iStock.com/Milatas

特に、他者の行動や態度の原因を「自分のせいかも?」と考える人は、必要以上に「自分に帰属」させている可能性があります。心当たりがありませんか? そのように自分への「帰属エラー」を起こしやすい人は、いつも他人が「怒っていないか」を気にして、不機嫌な人がいると、まず「私、何かしたかな?」と考え始めます。 本来なら「自分が相手を怒らせた」という事実がなければ、原因を探索する作業は終わるはずなのですが、「帰属エラー」を起こしやすい人はここでは終わりません。

 

明確な事実がなければ、自分の「態度」や「性格」や「話し方」、もしくは「気づいていないうちに何かしたのでは…」という、無意識の部分まで疑いはじめます。 この時点で「原因は自分に違いない」と確信しているので、罪悪感にかられ「なんとか相手の機嫌をとらなければ…」という考えにまで至ってしまうのです。

 

ところがこの場合、相手にとってみれば「あなたが原因ではない」ので、あなたからの気遣いが空回りしたり、余計に怒られたりすることも。 すると「怒らせてしまった」という出来事が失敗体験として記憶され、「自分は人を怒らせてしまいやすい」という「帰属エラー」の材料がひとつ生まれます。

 

またあなたが原因でなかった場合でも、例えば機嫌取りが上手くいけば「やっぱり自分のせいだったんだ」と考え、これもまた「帰属エラー」の原因に。 「帰属エラー」を起こしやすい人は、こうやって、帰属エラーを繰り返すループにハマってしまうのです。