尿意を感じてトイレに行っても、少ししか尿が出ない。出きっているはずなのに、残尿感があってすっきりしない…そんな「膀胱炎」の症状に悩まされた経験はありませんか? 女性に起こりやすいこの「膀胱炎」、正しく治療するためにも、しっかりと理解しましょう。

膀胱炎ってどんな病気? 

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膀胱は、腎臓で作られた尿を溜めるための臓器。伸縮性のある筋肉でできており、尿が溜まると筋肉が引き延ばされて大きくなります。 そして、ある一定以上の大きさになると、神経が刺激されて尿意を感じる仕組みです。膀胱炎とは、この膀胱の中に細菌が侵入して炎症を起こす病気です。 意外なことに、膀胱の中に細菌はほとんどいません。しかし膀胱は、尿道を通じて外とつながっているため、尿道から細菌が侵入することがあります。 通常であれば、膀胱内に侵入した細菌は尿とともに排出されます。 ですが脱水による尿の減少尿の我慢などが原因となって、膀胱内に細菌が溜まりやすい状態なると、繁殖が生じて炎症を引き起こすのです。