まだ認知度が低い「同一労働同一賃金」制度

「同一労働同一賃金」制度はどのくらい認知されているのか気になりますよね。エン・ジャパン株式会社は、1131人を対象に「同一労働同一賃金」に関するアンケート調査を実施しました。

 

まず「『同一労働同一賃金』という言葉を知っていますか?」と尋ねたところ、「知っている」が28%。昨年に比べて5ポイントアップしています。一方、多数を占めたのは72%の「知らない」。昨年に比べて認知度は少し上がっていますが、まだ周知は進んでいないようです。

 

続いて「『同一労働同一賃金』をどのように感じますか?」と質問した結果、71%の人が「良いと思う」と回答。理由としては、「正規でも非正規でもその人の能力と仕事に対しての結果が評価されるべきだと思うから」「同じ仕事内容で同等の責任があるなら、賃金格差があるべきでない」といった声が上がっています。

 

次に同制度の導入で期待することを聞くと、第1位は「給与が上がること(69%)」でした。2位からは「賞与の支給(61%)」「交通費の支給(60%)」の順でランクイン。回答者からは「ボーナスを貰えるならやっぱり嬉しい。働く側のやる気にも繋がるはず」「非正規雇用には交通費が支給されることが少ない。全額支給されることを期待したいです」などのコメントが寄せられていました。

 

働き方改革によって大きく変わりつつある労働環境。「同一労働同一賃金」制度がキッカケになって、誰でも働きやすい環境が整えられていけば嬉しいですね。

 

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文/牧野聡子

参照/エン・ジャパン株式会社「『同一労働同一賃金』意識調査」https://www.atpress.ne.jp/news/199555