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最低賃金が全国平均900円を突破も「私の時給は届いてない!」

マネー

2019.09.03

7月31日、厚生労働省は最低賃金の引き上げを決定しました。全国平均で901円となり、今までの平均時給874円に比べると27円引きあがったことに。歓喜の声があがる中、不安を募らせる人もいるようです。

 

地域によって時給の格差が!


以前から最低賃金の改定は度々行われてきましたが、全国平均900円台は初めて。各地域によって引き上げ額も異なり、東京都と神奈川県に至っては1000円以上となります。特に問題がなければ、今年の10月から実施されるそう。

 

2002年以降で最高となる引き上げ額に対し、ネット上では「パートへのモチベーションに繋がった」「今の職場は最低賃金だから、時給が上がってくれて最高の気分」「子どもにもお金がかかるし、少しでも上がってくれるのはありがたい」など喜びの声が相次いでいました。

 

一方で、「元々の時給が低いので全然満足できません」「消費税も10%になるから、もっとアップして欲しい」「数十円程度じゃ全然上がった気がしないよね」といった不満も続出。

 

地方で働く人の中には、「最低賃金が上がっても全国平均の900円にすら届いてない…」という声が寄せられていました。実は、都市部と地方の最低賃金には格差が。例えば東京都と鹿児島県では、今回の引き上げによって226円もの差が開きます。鹿児島県の時給は26円上がっても「787円」で、800円にも達していません。「地域でそこまで物価の差はないはずなのに、どうなってるの?」という疑問の声も。

 

雇用者側にもダメージが


喜びや不満の声だけでなく、“時給アップによる影響”を心配する人もいます。「時給が上がる分、ノルマや管理がより厳しくなりそう」「小さいお店とか会社だと、最低賃金の引き上げは苦しいよね。倒産とか閉店が増えて、働く所がどんどん無くならないか心配」「国に納めるお金も多くなるだろうし、結局生活は楽にならないんじゃない?」など不安の声は尽きません。

 

雇用者側は“最低賃金の引き上げ”に対して、実際どのように感じているのでしょうか?「高時給だと利益が出せないので、自分1人で仕事ができるシステムに切り替えていこうと思います」「業績や売上が急に上がる訳じゃないから、負担だけ増えていって大変…」「根本的な景気自体が変わらないと、このままでは誰も雇えなくなる」という声が上がっていました。

 

しかし“人手不足”も問題になっているようで、「賃金アップよりも労働者がいない方が深刻」「給料を上げてもいいから人手を増やしたい!」といった人たちが。厚生労働省が以前公開した「新規求人数と賃金の推移」によると、新規求人数は2012年以降増加傾向にあることがわかりました。それに伴い、賃金も上昇傾向で推移。最低賃金引き上げの背景には、人手不足問題も大きく関係しているのかもしれません。

 

時給1000円以上の希望者多数!


時給で働く人たちは、どのような条件で働きたいのか気になるところ。そこでエン・ジャパン株式会社は、「希望する働き方」に関するアンケートを実施。勤務条件や希望する時給などについて調べていたので、さっそく見ていきましょう。

 

同調査では10~40代以上の男女4453名に、「アルバイト探しをする上で重視する条件は何ですか?」と質問。全体で最も高い割合を占めたのは、59%の「短期・長期などの勤務期間」となりました。次いで「勤務地(53%)」、「時給などの給与額(45%)」といった項目がランクイン。

 

続いて「希望収入は、時給に換算するとどれくらいですか?」とたずねたところ、「時給1000~1100円未満」という回答が27%で最多になっています。2位は「時給900~1000円未満」と「時給1100~1200円未満」が同率の16%。「時給1200円以上」を希望する人は34%に及び、大半の人が1000円以上の時給を希望していました。

 

時給が上がることで、生活にも豊かさが出てくるといいですね。

 

文/長谷部ひとみ

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