ブルーライトにはどんな影響がある?

ブルーライトは自然界にも存在する光であり、必ずしも身体に悪影響をもたらすわけではありません。 しかし、スマホやパソコンによるブルーライトは私たちに近い場所から放たれるため、様々な悪影響をもたらすことが分かっています。 特に子どもは身体が未熟なため、影響を受けやすいとされています。具体的にどのような影響があるのか、詳しく見てみましょう。

 

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目へのダメージ

スマホの画面から放たれたブルーライトは、まず目に入り込みます。ブルーライトはエネルギーが強いため、ダイレクトに網膜まで届き、網膜にダメージを与えるのです。 またブルーライトは「散乱しやすい光」のため、スマホ画面にピントを合わせるときに、目が疲れやすくなるという性質もあります。 これらの影響により視力が低下したり、白内障や黄斑変性症を発症するリスクが高くなる、と考えられているのです。

 

 

睡眠の質への影響

朝は太陽の光を浴びて目覚め、太陽が沈んでしばらくすると自然に眠気が生じる…体内時計を整えて睡眠リズムを作る働きにも、ブルーライトが関係しています。 私たちの体から分泌される「メラトニン」というホルモンは、太陽の光に当たらなくなると分泌が増え、自然な眠気を誘う働きがあります。 ところが、太陽が放つ光のひとつでもあるブルーライトが夜間でも多く目に入ると「メラトニン」の分泌量は低下し、寝つきが悪くなってしまうのです。 また、ブルーライトは交感神経を刺激する働きもあるため、なかなか眠れなかったり、深い睡眠がとれない状態を引き起こすとも考えられています。 こうした状態では、子どもの成長に欠かせない良質な睡眠が取れず、日中の眠気による学業への影響も心配されるところです。