妊娠中の性交渉でよくある質問


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そのほかにも妊娠中の性交渉について、よくある疑問とその回答をまとめました。

 

Q.妊娠中の性交渉は流産の原因になる?
A.基本的にはなりません

流産のほとんどは、正常な発達ができないという「胎児側の原因」により引き起こされます。


妊娠中の性交渉が流産の原因となることは基本的にありません。


例えば、妊娠のごく初期段階で気づかずに性交渉をした場合でも、その後多くの胎児は無事なはずです。

 

Q.妊娠中にしてはいけない体位がある?
A.不快でなければ、どんな体位も問題ありません

妊婦につらさや痛みなどがなければ、どんな体位でも問題ないとされています。


おなかが大きくなってくると、仰向けがつらく感じることもあるので、負担のかからない体位を探して。

 

Q.コンドームはつけたほうがよい?
A.できればつけてください

性感染症の予防、精液による子宮収縮予防のためにも、できればコンドームをつけることをおすすめします。


パートナーにきちんと理由を話し、理解を深めてください。

 

産後問題の解決にもつながる


 

妊娠中の性交渉を持つことは特に問題なく、特別な理由がない限りは普通にしてOKということを、理解していただけたでしょうか。 ただし、繰り返しますが「しなくてはいけない」わけではありません。ご自身の気持ちを大切に、これをよい機会と捉えてパートナーと積極的に話し合ってみてください。 そうした話し合いができると、産後も性交渉について夫婦間でコミュニケーション不足が生じた場合に、スムーズな解決につながるのではないでしょうか。

 

 

 

(※1)『HUMAN+Baby+お医者さんがつくった妊娠・出産の本』(日本産婦人科学会)
(※2)米国産科婦人科学会

 

文:山本尚恵