妻のお小遣いを設定して「納得感」を保つ

 

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本来なら「お小遣い」は、夫婦ともに定額制にしたほうがいいのですが、夫に比べると妻のほうが「お小遣いを決めていない」というケースが多いようです。妻は日々の買い物や日用品費など、家計費の支出を担当することが多く、自分のお金と区別するのが難しいのが大きな原因でしょう。 とはいえ「自分だけのための出費がまったくゼロかといったら、そうではないですよね?」と前野さんは指摘します。友だちとランチに行ったり、本を買ったり、化粧品を買ったり…と、家計費とはまた違う出費が必ずあるはず。本来ならこれは、お小遣いの範囲内でする支出です。 「これが家計費と混じってしまうと、お小遣いとしていくら使っているかわからなくなってしまいます」。使ってないつもりでいながら、合計すると夫より多かった、なんてこともよくある話だそう。逆にお小遣いの額が決まっていれば、その範囲内で自由に堂々と使えます。 「家計を考えると自分のものなんて買えない」という不満も、「このくらいならいいでしょ」という甘えもなくなります。さらには「自由に使うお金があっていいわね」という夫に対する不平もなくなります。共働き家計ではこの「納得感」を保ちながら家計管理をするのが、大事なポイントです。