■ダウ平均株価と日経平均との関係性は?
必ずしも、というわけではありませんが、日本の株価は前夜のダウ平均株価から大きな影響を受けます。 ダウが上がれば日本株も上がる、ダウが暴落すれば日本株も売られる、といった具合です。 これは、ダウ自体がアメリカ1国の指標のみならず、世界中の株式市場に影響を及ぼす重要なバロメーターであると考えられ、投資家が方針を検討する際に用いられる指標の1つだからといえるでしょう。 たかが30種の平均で世界が動く?と考えるかもしれませんが、前述したように国際的・多国籍企業がその30種に名を連ねています。 例えば、30種の中にあるアップルの株価。アップルは日本をはじめ、全世界にパソコンやスマートフォンを供給しており、大きな市場を抱えているといえます。 このアップルの株価の上昇・下落は、必ずしもアメリカ国内の景気状況だけが織り込まれるわけではありません。 外国でのiPhoneの売れ行きが不調になった、輸入する部品コストが重くのしかかっているなど、アメリカ国外の要因によっても左右されます。それがやがてダウ平均に反映され、日本を含めた世界の市場にインパクトを与える…こういう構図です もちろんダウと日本の株価が同じ動きをする、ということが必ず起こるわけではありませんが、これまでの経験則からやはり大きな影響を受けることは確かでしょう。 それゆえに、日本でもニュースでダウ平均のニュースが出てくることも少なくありません。特に大幅な下落があった場合に報道されることが多いですね。