■ダウ平均と為替の関係性は?
投資家は常に、資産を投入する先がどこになるかを考えています。そして割安と感じている、あるいは割安となっている別の金融商品を買うことで、自己資金を増加させていきます。 市場は大きく3つに分かれます。まずはここまでお伝えしている株式市場。そして公社債を取り扱う債券市場、そして通貨を取り扱う為替市場です。 例えば、ダウ平均が下がったとしましょう。ダウが落ち込むということは、それだけ株式が売られているとみることができます。 問題は、株式を売却した分だけ手持ち資金が増加しているので、そのままでは資産が増加しません。よって次の投資先を選ぶわけです。 別の国の株式市場に余剰資金を投入したり、債券市場で公社債を購入したりもしますが、世界の情勢によっては基軸通貨を購入することもあるでしょう。 分かりやすく、日本円に余剰資金を投入したとします。比較的日本円は安定した基軸通貨といわれており、日本円が買われればそれだけ円高が加速します。 逆にアメリカの株価が上がればその資金確保のために円を売りに出しますので、円安となりダウも上がるということになります。 もちろんこの動きが必ず伴うというわけではありませんが、ダウと為替がセットで報じられるのはこういった事情もあるからでしょう。 一般的にはダウが下がれば円高、ダウが上がれば円安といえるのではないでしょうか。
■まとめ
ダウ平均は日経平均株価のアメリカ版といえますが、国際経済に及ぼす影響は日本の平均株価をはるかに超えています。 投資は初心者だという方でも、日経平均とともにダウ平均も頭の中に入れておくと、銘柄選びの際に役立つかもしれませんよ。