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■対策2「自分なりのルールブックを作る」

ミスの中には、その人独自の癖や習慣が関連しているものもあります。癖や習慣は、自分にとって無意識でやってしまうこと。無意識だからこそ、同じミスを何度も繰り返してしまうというわけですね。 このような場合で大切なのは、自分なりの失敗傾向を踏まえた、ルールブックを作るということです。頭の中で思い描くだけではなく、実際に書き出してみてください。 ・終業時間間際は、焦って数字を間違えやすい


・会議の前でバタバタしていると、書類の提出を忘れてしまう


・頼まれた仕事を後回しにすると、そのまま忘れる このような傾向をもとに、ではどうすればミスをしないのかを考えていきます。 ・請求書の作成は、朝一番で終わらせる


・書類の提出日は火曜日! リマインダーで通知する


・頼まれた仕事は、ふせんに書き出して見える化する 自分専用のルールを作って、それに則って仕事を進めていけば、自然とミスは減っていくはずです。自分の仕事のルールとして意識していれば、徐々に習慣化していくものです。ミスをしない自分に近づいていけることでしょう。

■対策3「物理的な工夫でミスを避ける」

ミスが生まれる理由はさまざまですが、実は自分ではなく、環境の方にミスを誘発しやすい要因が隠れているようなケースもあります。これらの要因を取り除くことも、ミスを繰り返さないための秘訣となります。 デスク周りが汚れていれば、大切な書類を無くしたり、提出期限を守れなかったりするのは、ある意味で当たり前のこと。パソコンの中の情報が整理されていなければ、情報の取り違えによる、重大なミスが発生する可能性もあります。 また非常に細かく複雑な仕事であるにも関わらず、十分なチェック体制が整っていない場合、注意する必要があります。どんなに気をつけていても、ミスが生まれる可能性が高くなってしまいます。 同じミスを繰り返してしまうときには、いったん立ち止まって冷静に考えてみましょう。なぜ同じミスを繰り返してしまうのか、自分の意識以外にも、何か問題があるのではないかと考えることが、ミスと向き合うことにつながっていきます。

■まとめ

同じミスを何度も繰り返していると、「仕事ができない人」というイメージが定着してしまいがちです。仕事をスムーズに進めていくためにも、また周囲の人間関係を円滑に進めていくためにも、悪い流れを断ち切りたいところです。 人間はミスをする生き物ですが、そこから学び、成長できる生き物でもあります。これができていないということは、何らかの問題が隠れているのでしょう。まずは、自分がなぜ同じミスを繰り返してしまうのか、その理由について冷静に考えるところからスタートしてみてください。 しっかりとした対策でミスを防ぎ、仕事をもっと楽しみましょう!