全社を横断する女性社員交流の場「CAramel」プロジェクト

 

図8
簑田 咲さんサイバーエージェント株式会社 インターネット広告事業本部 第二本部局長2013年、サイバーエージェント新卒入社。1年目より、インターネット広告事業本部にてリスティング広告を専門的に扱う営業部署に従事。2年目で女性最年少マネージャー、5年目より営業局長として10~15名のマネジメントを担当。 また、20代の若手社員活性化組織「YMCA」の幹部や、女性横断組織「CAramel」の一員として組織全体の活性化にも携わるなど、事業と組織の両軸で全社に貢献している。

 

簑田さんが働くサイバーエージェント株式会社は「21世紀を代表する会社を作る」というビジョンを掲げる巨大企業。現在の正社員数は約4800人。女性社員の約3割がママ社員で、会社の成長とともに増加の傾向にあるといいます。そんななか「女性たちの求める働き方」にも変化があらわれました。

「社員が増加するなかで、様々なフェースに直面する女性社員が増えた、これまでのようにガツガツと働くことをよしとする風潮から、多様な働き方を模索する〝新しいロールモデル〟を求める声が高まったのです」(簑田さん)

そこで社内アンケートを実施。その結果立ち上がったプロジェクトが、簑田さんが携わる「CAramel(カラメル)」です。 その名の通り女性たちが「からめる場」を作ることがミッション。他部署で同じような業務に携わる女性社員に仕事の悩みを相談したり、普段関わることのない先輩女性社員との交流のための場を提供しています。

 

図9
「具体的には、シャッフルランチと呼ばれるランチ会の開催や、社内報の作成。また仕事以外でもアンケートでリクエストが多かった、メイクや心身のケアのセミナーなど、さまざまな企画を通じて、女性社員の交流をはかっています」(簑田さん)

現在「CAramel」の運営メンバーは約20名。通常業務との両立はなかなか難しいものの、社内の女性たちが自分たちの手で、自分たちの働きやすい環境をイキイキと作っているということ…それが、男性を含めた社内全体を活性化し、ポジティブな影響をもたらしています。

 

NEXT>>「制度」は作るだけでなく、使いやすくする工夫が大事