専業ママでも家賃や生活費は夫婦で折半する理由

── 現在は仕事を退職して育児に専念されています。
こりんごさん:まさか自分が、育児に専念するために3年も仕事復帰しないで無職でいるとは思わなかったです。
── 物価の高いニューヨークで暮らしながら、旦那さんとは今もお財布を完全にわけ、生活費を折半されているそうですね。「結婚したのだから、パートナーの収入に頼ってもいいのでは」という見方もあります。あえて対等さにこだわる理由はなんでしょうか。
こりんごさん:「夫婦なのだから夫に養ってもらえばいい」と言われることもあります。でも、物価の高いニューヨークで経済的に彼がひとりで負担したら潰れてしまう。それに、お金を出す側がスポンサーのように強い立場になれば、対等に意見を言い合える関係ではなくなる気がするんです。どちらかいっぽうに負担が偏れば、不満も出ますから、経済的に自立していることは夫婦円満のためにも大切にしています。
家のことも分担していて、私が育児全般と食事作り。掃除や洗濯、ゴミ出し、買い出しなどは、すべて夫が担当しています。私は「専業主婦」というより、「専業ママ」という感覚ですね。
20代から地道に働いて貯めてきた貯蓄を切り崩して、自分の分の家賃や生活費を払っています。同世代が家を買っていくなかで、家も財産もない代わりに貯蓄だけはありました。それを不妊治療と今の日々の生活に充てて、なんとかやりくりしている形ですね。
── 異国の地での育児となると、ママ友の存在が大きな支えになることも多いと思います。周囲の親御さんたちとの繋がりはどのように築かれていますか。
こりんごさん:日本人のママ友は数人います。ただ、近所や園で知り合ったママ友は今のところまったくいないんです。こちらは共働きがほとんどなので、公園に行っても子どもを連れているのはナニー(ベビーシッター)さんばかり。 親御さんと知り合う機会がありませんでした。
幼稚園は中国系のところに通わせているのですが、周りは中国語で話しているので、会話に入っていけません。送迎に来るのも、お父さんやお母さんだけではなく、おじいちゃんやおばあちゃんだったりもします。
日本の育児環境では、ママ友の不在が孤独感や不安に直結しがちだと聞きますが、私は意外と平気なタイプみたいです。小学校へ上がれば、お迎えを頼み合ったり、情報交換をしたりするために、ママ友が必要になるかもしれません。でも、今のところは焦っていません。