王道アイドルには最後までなれなかったけど
── ご自身が少しずつ変わっていくことで、周囲との関係も変わっていったのでしょうか。

村重さん:私が周囲への態度を少しずつ変えていくことで、積極的に話しかけてくれる後輩、いじってくれる後輩が増え、同期も絡んでくれるようになりました。時間はかかりましたが、少しずつ変わっていったのかなと思います。
そのころから、私が苦肉の策で編み出した「人気の後輩メンバーに絡んで笑いをとる」作戦がうまく行き出して(笑)。後輩の意外な一面をMCでぶっちゃけるトークに、ファンの方がウケてくれるようになったんです。ネタにされた後輩も、わかりやすくおもしろがられることを喜んでくれ、「村重さんにネタにされたい」って言ってくれるようになって。そこからみんなとの距離が縮まっていきました。
HKT48には10年いましたが、心から仕事が楽しいと思えたのは、最後の3年半から4年くらい。短かったけど、すごく充実していて楽しかったです。選抜メンバーの子たちが「村重がいる現場がいい」と言ってくれたことでイベントメンバーに選ばれるようになり、コンサートで「村重コーナー」が設けられたりして。最後までセンターを張る王道アイドルにはなれませんでしたが、「必要不可欠な存在」と言ってもらえるようになったことは本当に嬉しかったですね。