3人のお子さんを亡くし、今思うことは

── 愛聖さん、蘭愛さんが亡くなって6年、今どんなことを思いますか。

 

紺野さん:今でもたまに感情が爆発するときがあるんです。「会いたいな」って思うときはいっぱいあるし、亡くなって3年くらいは塞ぎ込む日もあって。毎日、必死に過ごしていたものの、「もうデイサービスも辞めちゃおうかな」という心境になったことも何度もあります。

 

デイサービスは障害がある子の居場所づくり、そのお母さんたちの救いになればと思って設立しましたが、そのきっかけになったわが子はいなくなってしまった。「私は何をやっているんだろう」って喪失感に襲われてしまって。 

 

ただ、愛聖と蘭愛が亡くなった後に、自分たちスタッフが一生懸命関わってきたお子さんが亡くなったんです。自宅で看取ることを決め、家族で最期の時間を過ごしていたときに会いに行ったら、お母さんが「泊まっていってほしい。一緒にいてほしい」と言いました。すごく不安だったと思います。でも、私は家族の最期の時間を邪魔することになると思って帰ったんです。

 

そのことがずっと引っかかっていました。どうしてあんなに不安がっていたのに、私は寄り添わなかったんだろうと。自問自答するなかで、3人の子どもを亡くして辛い体験をした自分にできる使命は、子どもとその家族に最後まで寄り添うことではないかと気づきました。

 

そこからまた前を向くようになって、子どもを24時間預かるところ、場合よってはその子たちが通い慣れた場所で最期の時間を過ごしてほしい。24時間対応の医療型短期入所を新たにつくることになりました。

 

── 紺野さん自身は、今後どんな人生を過ごしていきたいですか?

 

紺野さん:2025年6月に新たに医療・福祉の複合型施設をつくりました。障害あるなし関係なく子ども同士、または子どもも家族も繋がりながら、みんなで笑顔で過ごせたらいいなと思ってます。利用者のなかには「聖矢くん、蘭愛ちゃん、愛聖くんがいてくれたからデイサービスができて、今に繋がって助けられてる」と言ってくれる人もいます。

 

3人がこの世に生まれてきた価値は十分にあったのかなと思っています。そしてこれからも3人の子どもたちが生きた軌跡を大切に、私にできることを続けていくつもりです。

 

取材・文:松永怜 写真:紺野昌代