出産した3人の子どもが重度の難病だった紺野昌代さん。長男の死、離婚、大好きだった仕事も失う耐え難い状況を乗り越え、どうにか前を向き始めたそのときに、今度は次男が「もって1年」と余命宣告を受けることに。紺野さんは「子どもにとって幸せな最期の場所」を考え始めます。

長男の逝去後に、今度は次男が「もってあと1年」

次男の愛聖(まなと)くん

── 出産した3人のお子さんたちは全員先天性の代謝異常症を患い、寝たきりで重度障害児だったとのこと。紺野さんは看護師として働きながら子どもたちのケアをしていましたが、2014年2月に長男・聖矢くんが13歳で逝去。さらに16年9月には元夫の不貞行為が発覚し、12月に離婚。

 

離婚によって、今まで紺野さんが仕事に行っている間、子どもを見てくれていた義理母とも縁が切れ、仕事や生活環境を変えざるを得なくなり、かなり壮絶な状況だったかと想像します。

 

紺野さん:あの頃は精神的に参ってしまって、一時は、残された子ども2人を連れて死ぬことを考えて山奥まで行きましたが、子どもの笑顔を見て踏みとどまりました。

 

その後、わが子にも子ども同士の居場所をつくりたい。同じ境遇のお母さんたちも救いたいと思い、職場を変えるなら前から興味があった重症児向けのデイサービスをつくろうと思って動き出したんです。12月に当時勤めていたこども病院を退職し、翌年3月にオープンしました。

 

── その後、順調に経営が進むなか、2020年5月に第3子の次男・愛聖(まなと)くんが13歳で亡くなり、翌月6月、第2子の長女・蘭愛(れな)さんが後を追うように15歳で亡くなりました。

 

紺野さん:愛聖は肝硬変を患って、医師から「もって1年」と言われていたのですが、蘭愛は突然でした。