6畳一間フロなしアパートから始まった同棲生活
── では、改めて早苗さんとの出会いについて伺います。小西さんが22歳、早苗さんが18歳のときに文化服装学院で出会って、交際がはじまったそうですね。
小西さん:そう、僕は大学を中退して文化服装学院に入ったから、僕のほうが4つ年上だけど学校では同級生だった。出会って「あ、かわいいな」って。ひと目惚れだったけど、若いときなんて特に深いこと考えずに付き合うでしょ。すぐに同棲が始まって6畳一間、風呂なしアパートに住んで銭湯通い。『神田川』の歌みたいだったね。
付き合って早々に長女を授かって、妊娠8か月の頃に結婚式をして籍を入れた。学校を卒業してアパレルメーカーに勤めて30歳のときに独立したけど、しばらく貧乏生活が続いたよ。
── 小西さんの実家は父方が医師、お母さんは大きな呉服屋を営んでいたそうですね。経済的には裕福だったのでは。
小西さん:実家は裕福でも親には頼らなかったし、「お金がない」とか恥ずかしくて言えなかったよ。
それでも娘はかわいいし、早苗も仕事を手伝ってくれた。でも、とにかく忙しくて。子どもが小学校に入学するときに上履きとかバッグとか、持ち物一式に名前を書くでしょ。その名前書きが追いつかなくて、入学式当日、「入学式に向かうまでに間に合わせるぞ!」と明け方ふたりで頑張ったことは今でも覚えてるよ。
しばらく大変な時期が続いたけど、30代中盤くらいから(北野)武さんや芸能人の人たちが僕のブランドの服を着てくれたりして話題に上がるようになって、売上が急に伸びていったの。海外からオーダーが来て、会社がどんどん大きくなって社員が増えて。気づいたら40代前半になってた。