「おやさいクレヨン」で世代を越えたつながりを

── 会社立ち上げ当初は子育て真っ最中でしたが、子育てもひと段落した現在、コンセプトも変化しましたか?
木村さん:そうですね。創業当時は「親子の時間をデザインする」ことを課題にしていましたが、現在はアップサイクル(廃棄される予定の製品に手を加えて、より価値の高い製品に変えて再利用すること)を軸に、社会全体の新規格を提案できる会社でありたいと思っています。
── 発売当初に「おやさいクレヨン」を使った子どもたちは、すでに中学生・高校生になっているそうですね。
木村さん:昔使っていた子たちが、このクレヨンを見て「懐かしい」って言ってくれたことがあったんです。「色の名前が野菜の名前だったのも懐かしい」って。
あと10年後には今度はその子たちが親となり、自分の子どもに懐かしいクレヨンを使わせてくれるかもしれない。そうやって世代を越えてつながれるようなものを残していきたいです。
取材・文:富田夏子 写真:木村尚子