ビートたけしの言葉と背中を学んできた40年
グレート義太夫さんの体を気遣うのはかつての戦友だけではありません。人工透析になったとき、グレート義太夫さんが殿に報告に行くと…。
「体調管理ができていないことを怒られるかと思ったら『これから芸名を変えないとな。夏目透析ってどうだ?』と、言われました。断りましたけどね。でも、僕の状況を汲んで、冗談交じりで答えてくれたんだと思います。深刻にとらえられるより、笑いを交えてくれるのが嬉しかったです」
たけし軍団に加入から、40年以上にわたり芸能活動を続けるグレート義太夫さん。ずっと支えになっているビートたけしさんの言葉があります。「お笑いには正解がないからこそ、自分なりの美学を築くことが大事。お笑いの仕事を選んだのは自分自身なんだから、人生をかけてプライドを貫くんだよ」。
「軽い気持ちで芸人になった僕は、その言葉に姿勢を正される思いでした。殿はいつも、背中で人生を語ってくれるんですよ。お笑いでトップを取るし、映画で世界的な賞も受賞する。ときには週刊誌を騒がせる。そんな人の生き様を間近で見ていたら、真剣に生きなくては…と感じるでしょう?
きっと、たけし軍団が今も深い関係でつながっているのは、ビートたけしが大好きだから。みんな笑いの方向性はさまざまですが、殿を尊敬する気持ちは一緒。だからこそ、40年以上付き合い続けられるんです。僕にとって、かけがえのない居場所ですね」
取材・文:齋田多恵 写真:グレート義太夫