「人の足音が好き」農家の深い愛情

不器用ながらも父の愛情の深さを感じていたという永島さん。日本全国の果樹農家を訪ねていくなかで聞いた言葉が印象に残っているといいます。

 

「茨城県でイチゴを作っていらっしゃる方に言われたのは、『作物は人の足音が好きなんだよ』という言葉でした。毎日できるだけ多くの時間をハウスで過ごして歩き回って。じっくり見ていると、ちょっとした変化に気がづけることが多いんだそうです。毎日変わっていないように見えて、やっぱり変わっていることがあると。人の足音が、フルーツにとっていちばんの肥料になるというのは、すごく印象に残っていますね」

 

永島優美さん
イチゴ農家から剪定について学ぶ永島優美さん

果樹農家の方と接していくうちに人の温かさに触れることが多いといいます。

 

「農家さんとお話しすると、作物への愛情の深さもですが、人への愛情もすごく深いことに驚きます。この方が育てているから、こんなに美味しいものができるんだと思うほど、大事に大事に、まるで我が子のように育てていらっしゃいます。皆さん口を揃えておっしゃるのは、うちのは世界で一番美味しいと自信を持てるくらい、愛情を注いでいるということですね。同じ品種でも、誰が作るかでこんなに変わるんだと驚いています。私も娘がいるので、子育てに通じるところがあると思って興味深いです」