「あなたは社長を辞めてください」銀行の非情宣告と怒号のリストラ
── 就任直後、取引銀行からは非情な通告があったそうですね。
諏訪さん:支店長から他社との合併を勧められ、「あなたは社長を辞めてください」と事実上の退場勧告を受けました。素人の私に再建は無理だと。でも、引き下がるわけにはいきません。「半年で結果を出す」と、一刻の猶予もない中でのスタートでした。
── そのわずか1週間後、27人中5人のリストラを断行されます。
諏訪さん:苦渋の決断でしたが、幹部からは凄まじい反発があり、怒号が飛びました。私に「社長をやって」と言った社員たちですら、私はあくまでお飾りであって、本気で経営をしてほしいとは思っていなかったのでしょう。会社が成長してもしなくても、自分たちは今まで通り淡々と仕事をすればいいと。でも、私は本気でした。
リストラと並行して、3か年計画を発表。1年目はとにかく経営基盤の強化、そして現場の「徹底的な掃除」から始めました。4トントラックを1台手配して不要なものをすべて捨て、現場の流れをスムーズにしたんです。ちょうど主要取引先である日産自動車が積極的に新車投入を行った追い風もあり、就任わずか2か月で黒字化を達成。銀行の合併話も白紙に戻しました。