シカゴには和食店がない。異国の地で体重を落とさないための「知恵」
── メジャー移籍後は、食環境も劇的に変わったかと思います。大前さんも現地へ足を運ばれたそうですが、何が一番の課題でしたか。
大前さん:一年の半分を占める「遠征先」での食事です。スタジアムのクラブハウスで提供される料理は、香辛料が強すぎたり、日本人の口に合う選択肢が極端に少なかったりするケースもあります。大都市ではない中地区などは、和食店を探すことすら困難でした。

── 文化の違いは、コンディション維持に直結しますよね。どうやって乗り切ったのでしょうか。
大前さん:現地球場のケータリングが口に合わなかったり、食べるタイミングが狂ったりして、一時期、彼の体重が減ってしまったことがありました。焼き鳥を頼んでも、まったく違う味付けで出てくることもあって。でも、あの過酷な舞台で「体重を落とさないこと」は、パフォーマンスを守るための絶対条件です。
昨シーズン、遠征先で日本の「炊き込みご飯の素」を試したところ上手く行き、以来必ず持参し、ご飯だけは自分で炊いて、しっかり食べる。調理の時間がなくても日本の味は美味しく、非常に優秀です。 同時に、現地スタッフの方も配達可能なメニューをひとつずつ探るなど、環境も整ってきました。何より、自然にアメリカのメニューも食べることができるようになっていました。