システムトラブル、資金喪失。シングルマザーの全国行脚

洗濯洗剤「Rinenna(リネンナ)」
スプーン1杯のつけ置きにこだわった

── しかし直後に経営危機に陥ったとか。

 

平島さん:販売を機にECサイトの運営をお願いした会社のエンジニアがいい加減で、決済システムが崩壊。100人以上がカートに入れてくれたのに、70人も決済できない状態だったんです。初期出資に加え、改修費用にさらに500万円かかると言われ…。同時に採用ミスから金銭トラブルもあり、在庫や資金が一気に底をつき途方に暮れました。

 

いま思えば、経営計画を立て、貯金があるうちに銀行に融資してもらう、採用や取引に慎重になるべきだと思うのですが、当時は本当に無知でした。布おむつで稼いだお金が一気になくなりました。

 

── そこからどのように資金難を乗り切ったのですか? 

 

平島さん:知り合いから、生命保険会社の朝礼にはりんごやみかんを売りに来ている農家さんがいて、営業社員がお客さんに配るために結構買っていると聞いたことが転機です。伝手をたどって生命保険会社の朝礼に参加させてもらい、テレビ通販の実演販売のようなことをしました。北海道から熊本まで全国の営業所にお邪魔させていただき、洗剤を売って回ったんです。手元に残った保険会社の方の名刺は1500枚にも及びます。とはいえ、借金返済などもあり、利益が出るまでには時間がかかりました。