「うんちが落ちる洗剤を作りたい」門前払いの開発現場

── 素人の洗剤開発。最初は相手にされなかったそうですね。
平島さん:洗剤業界は参入ハードルが高く、どこも新しい面倒な仕事はやりたがらないんです。でも何度もお願いをして、やっと一社から話を聞いてもらえるようになりました。そこで「あなたはいったい何がやりたいの?」と聞かれ、「赤ちゃんのうんちが落ちる洗剤がつくりたいんです!」と訴えました。
── 洗剤を開発するにあたって、苦労された点は?
平島さん:その会社はクリーニング屋さんが使う業務用の洗剤を作っていたので、汚れがかなり落ちる洗剤を何種類も持っていたんです。ただ、プロ仕様の洗剤は、汚れに合わせて数種類を混ぜるのが常識。でも主婦には無理じゃないですか。あらかじめ混ぜてしまうと洗浄能力を打ち消しあってしまうと言われましたが、「スプーン1杯のつけ置き」にはこだわりました。
── 産後の育児で疲弊している母親にとっては、大事なポイントだと思います。
平島さん:汚れ落ちの効果を高めるために80℃のお湯を使うことも提案されましたが、高温だと赤ちゃんがいる家庭では危険だし、扱いづらいですよね。「お風呂のお湯程度(40℃)」で溶けること。これも譲れない条件でした。