「向いてない」と自覚して気づいた、芸人と職人の決定的な違い

── なぜ、この分野の仕事を選んだのですか。

 

ハジメさん:同じ事務所だった元ザブングルの松尾さんが、芸人のセカンドキャリアを支援する事業をされていて。コロナ禍で仕事が激減し、娘も生まれたタイミングで「興味あったらやってみない?」と言われたのが今の仕事でした。

 

フォーリンラブ・ハジメさん
建築現場で働くフォーリンラブ・ハジメさん

── 最初に話を聞いたとき、どう思いましたか。

 

ハジメさん: 日本ではまだあまり広まっていない分野なのは「面白いな」と。まずは現場施工から始めて、ゆくゆくは社長として…とイメージしていたんですが、実際にやってみたらそんな簡単なものじゃない。今のところ、人を雇う余裕はなく営業も現場作業も基本的にはひとりでやっています。ただ、僕は数字や書類がすごく苦手で。経理や請求書作成だけは奥さんにお願いしています。

 

── 会社設立から3年、心境の変化はありますか。

 

ハジメさん:ここ1年くらい「向いてない」と思うことが増えました。自宅のクリーニング業をしているカラテカの入江さんのように、作業後にお客さんの喜ぶ顔が見られる仕事は芸人と似ていると思うんです。でも僕の仕事は、シロアリの被害や木の腐れを食い止める効果が出るのはずっと先。だから現場での仕事へのリアクションがまったく見えないんです。

 

直接お客さんの反応を見てモチベーションを保つのが僕のやりがいだったんだな、と。黙々と突き詰める「職人」という生き方は、自分には向いてないのかなと思います。

 

ハジメさんご家族
愛が溢れてる!妻と娘との家族ショット