アイドルスマイルは封印。おむつ替え中に電話も

── それで、在宅での仕事を始められたのですね。

 

今泉さん:はい。子どもを育てるためにも「働かなきゃ」と思って、友達の紹介で自治体の廃品回収の受付(コールセンター)を始めました。当時はまだ子どもが小さく、なるべく自分の手で見守りたかったんです。

 

── 在宅とはいえ、育児をしながらの電話応対は過酷だったのでは?

 

今泉さん:携帯で電話を受けるのですが、勤務時間の10時から17時まではいつ電話が来るかわからないので、常にスタンバイしておく必要があります。おむつ替えの最中でも、電話が鳴ればいったん中断して出なければならない。ご飯を食べさせながら電話に出ることもありました。外出のタイミングも難しいのですが、子どもとずっと家にいることもできないので、近くの公園に出かけて外から電話に出ることもありました。

 

── 家にいられるメリットもありますが、子育てをしながら電話に出るのは大変そうですね。

 

今泉さん:電話相手は高齢の方が多く、私の声が聞き取りにくいと、家の中でも大声でしゃべらなくてはなりません。すると子どもが「ママ、うるさい!」と。電話口でも「今どこで電話しているんです?」と聞かれることがありました。

 

会社は子育てしながら働くことに理解があり、「お子さんがいてもいいですよ」と言っていただいていました。でも、だんだん私の方が申し訳なくなってしまって。子どもとも向き合えず、仕事でも気を遣う。その状況に耐えきれなくなって、10か月で辞めてしまいました。そのときできることを精一杯頑張ったんですけど、きつかったですね。心身ともに限界だったんだと思います。今思えばですが、実は働き始めた初日から熱が出てしまっていたので、そもそも向いてなかったんだなとは思います。

 

今泉佑唯さん
お子さんの世話をしながら電話に出ていたと話す今泉さん

── それは大変でしたね。その後は他の仕事を?

 

今泉さん:コールセンターの仕事が向いていないと思い始めてから、次は商品の品出しの仕事をしようと考えていたんです。子どもが起きているときに働くのではなく、日中は一緒に遊んで、子どもが寝てから両親に見てもらって働く方が、仕事にも集中できて気持ち的にいいのかもしれないって。早朝から深夜帯の品出しや、お料理が好きなのでスーパーでお刺身などを切る仕事なども探して考えていたんですけど…。両親から「日中、子育てをして夜働くのは体がもたないからやめなさい」と反対されて結局、働きませんでした。