「お見舞いは毎日来たほうがいいですか?」に

── たしかに不安要素は減りますから。悪性リンパ腫を罹患する前は、笠井さんは『とくダネ!』をはじめ、かなり多忙な生活だったそうですね。
茅原さん:朝の番組でしたが、午前3時には迎えが来て、たぶん誰よりも早くフジテレビに着いて準備をしていたと思います。本来は生放送を終えて反省会をしたら昼すぎには帰って来られると思うんです。でも午後はイベントの司会をしたり、勉強を兼ねて映画や舞台を観に行ったりして、家に帰ってくるのは夜の10時くらい。休日も一日家にいることはなかったし、家族から見ても働きすぎだと思っていて、本人には何度も伝えていました。でも、笠井は突っぱねていたので、それ以上はどうすることもできなかったです。
── その後、12月に悪性リンパ腫と公表されて、4か月半入院生活を過ごしました。主治医にお見舞いの頻度について聞かれたそうですね。
茅原さん:笠井と一緒に主治医と面談したときに「何か質問ありますか?」と聞かれたので「私は、お見舞いに毎日来たほうがいいですか?」と聞きました。普通は毎日来るのかなと思ったけれど、病院まで遠いし、私も仕事があるし、家のことや子どもの世話もあるし…と思って聞いてみたんです。
すると主治医は「あぁ、毎日来ないでください。治療は僕たちがやります。もちろん毎日来ている奥さんもいますよ。でも、たとえば旦那さんがそのままがんで亡くなるとか、または元気になって退院したとしても、今度は妻が病気になる。そんな人たちを僕たちはたくさん見てきましたし、家族は第2の患者になるリスクがあるんです。だから月水金のゴミ出しの日くらいでいいです」とおっしゃったのです。
笠井は「え?俺ゴミ出しなの…?」と思ったみたいだけど、主治医のアドバイスに従うことにしました。もちろん毎日行きたい人は行っていいと思います。でも、お見舞いしなきゃいけない。夫が入院している間は自分も遊んではいけない。そう思うと疲れるし、つらい気がします。夫の治療は病院にお願いして、自分は自分の時間を過ごせばいいのかなと。毎日必死になってお見舞いに行くなら、たとえば外に出かけて楽しかったこと、ためになったことを夫に話をして共有するとか。夫のマインドや免疫力を上げるために笑顔や元気を与えたほうがいいと思いました。