「このままだと寿命が縮まる」の言葉にがく然

── どんなことを言われたのでしょうか?

 

榎田さん:「このままだと寿命が縮まるよ」と。血液中の酸素運搬能力を示すヘモグロビンの数値が、女性の基準値は12.0〜16.0g/dLくらいのところ、私は7g/dLくらいしかなくて…。中程度から重度の貧血に該当し、今後、大きな病気になる可能性があると指摘されました。

 

それまで、自分は健康だと信じてずっと疑いませんでした。でも、めちゃくちゃな生活は、知らず知らずのうちに体をむしばんでいたんです。医師の宣告を受けて「このままではまずい」と気づきました。そこで自分の体と向き合おうと決めたんです。もともと凝り性で、気になることがあると徹底的に調べるタイプ。ネットやいろんな本に「健康のためにはまず睡眠が大事」と書かれていて、もしかしたら睡眠不足が原因かもしれないと気づいて。まずはきちんと眠ろうと決めました。

 

榎田あい
不眠症になる前の様子。多忙ながら充実していたという

── 具体的にどんなことをしましたか?

 

榎田さん:あるとき、知り合いの紹介でヘッドマッサージを受けました。何度か受けているうちに、だんだんリラックスして眠れるようになってきました。

 

体調にも少しずつ変化が現れました。以前はいつもお腹が満たされず、ずっと食べていたのですが、自然と食欲が抑えられていったんです。睡眠不足だと、食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌が減り、逆に食欲を増進させる「グレリン」が増加すると言われています。私の場合、しっかり眠ることでホルモンバランスが整い自然と過度な食欲が落ち着いたのかもしれません。

 

睡眠がとれると、気持ちも明るくなっていきました。「睡眠ってこんなに大事なんだ」と思い、意識してセルフケアにも取り組みました。ヘッドマッサージがきっかけで眠れるようになったので、時間があったら自分でも頭をほぐしていました。少しずつでも日常で身体の手入れをしていれば、より効果が期待できるかと思って。

 

するとこれまで以上に入眠がスムーズになり、睡眠の質も上がりました。以前はなかなか眠りにつけなかったし、熟睡できなかったのが、7〜8時間ぐっすりと眠れるように。睡眠を整えたことで生活習慣がムリなく改善され、結果として20キロやせました。