仕事が楽しいあまり「寝る間を惜しんで働いた」という榎田あいさん(35)。3時間睡眠で走り続けた20代の彼女に突きつけられたのは、20キロの増量と医師からの「寿命が縮む」という宣告でした。「体が悲鳴を上げている」と気づいたとき、彼女が取り組んだのは「睡眠」という至極当たり前の休息。しかし生活習慣を根本から整えたことで、体型改善はもちろん、新たな夢にもつながっていきます。

2〜3時間睡眠でがむしゃらに働いた結果

── 榎田さんは「頭蓋骨はがし」というオリジナルの頭皮マッサージを取り入れたヘッド整体施術「Dr.HEAD」のオーナーです。睡眠がとれないと悩む人に向けてサービスを提供しているとのことですが、以前は榎田さんご自身が不眠症を経験したと伺いました。当時の様子を教えてください。

 

榎田さん:2018年10月から大手不動産サイトを運営する企業に勤め始めました。同時にいつか独立したいとも思っていて。副業と勉強を兼ね、ビジネスセミナーのマーケティング会社でも働きました。当時は仕事が楽しくて、がむしゃらな毎日。朝9時半から19時までは会社員として勤務し、20時から早朝4時まで副業する生活でした。5時頃に就寝、2〜3時間眠ったら起床して出社していました。

 

榎田あい
未経験ながら入社1年で店長に昇格したアパレル時代

── お話を聞くだけでハードな生活です…。体調は大丈夫だったのでしょうか?

 

榎田さん:自覚症状はまったくなかったのですが、体は悲鳴を上げていて。気づけば、寝ようとしてもまったく眠れなくなっていました。自律神経が乱れてずっとイライラしていたし、精神的にも不安定になり、1日の終わりには毎日、泣いていました。

 

そのころの写真を見ると、今とは別人。むくみや肌あれがひどく、目もうつろで不健康そのもの。周囲は心配していたかもしれません。でも、自分では不調にまったく気づきませんでした。ストレスから過食に走り、いつの間にか1日に5000キロカロリーも食べるように。一般女性が1日で摂取するカロリーの目安は1900〜2100キロカロリー程度と言われるなか、大幅なカロリーオーバーです。当然、太っていきました。たった1年で体重は20キロ増え、70キロ台に。食事制限などをしてみたものの、少しやせてはリバウンドの繰り返しでした。

 

あるとき、高熱が出て1週間くらい熱が下がらなくなったんです。病院に行ったところ、血液検査を勧められました。これまで健康診断でもとくに異常がなかったので、軽い気持ちで受診。数日後、検査結果を聞きに行くと、先生から思いがけないひと言がありました。