離婚の原因!?チャーシュー事件の顛末

—— イスラム教では豚肉が禁じられているなか、夜中にこっそりラーメンのチャーシューを食べてしまったことも、離婚原因のひとつとネット上では囁かれています。

 

吉村さん:それはちょっと真実と違います。豚肉(チャーシュー)は食べていないんですよ。妻と子どもたちが日本に来て、家族旅行で熱海の温泉に行ったときのこと。夜にお腹がすいて、ひとりで部屋を出てホテル内を探したら、ラーメン屋しかやってなかったんで店に入り、ラーメンを注文したんです。

 

ラーメンの上には豚肉のチャーシューが乗っている。そのチャーシューを箸でつかみ、よけようとした瞬間「食べちゃダメ!」「食べたら吐き出して!」などと、大きな声が後ろから聞こえてね。振り向いたら妻と子どもたちがいるわけです。私の後をつけてきていて、豚肉をこっそり食べようとするのを止めようとしたんでしょう。私からすれば、箸でよけようとしただけだったんですが(笑)。

 

妻はそのまま、私が豚肉を食べてしまったと思ったのでしょう。激怒して、翌日、子どもたちを連れてエジプトに帰っていっちゃいましたよ。

 

吉村作治
早稲田大学で調査隊を立ち上げ、エジプトへ。警察長官の自宅にて(吉村さんは左から3番目)

—— 完全なる誤解なのに、その誤解は解けなかったわけですね。

 

吉村さん:でも、イスラム教ではお酒も禁止されているんですけど、そっちのほうは飲んでいました(笑)。あるとき、今日は夜22時には家に帰ると約束して仕事に出て、でも、会食で酒を飲んで帰宅が予定より遅くなってしまったんです。24時くらいだったかな。で、帰ってきて着替えようと思ったら、私の洋服がハサミで切り刻まれていて…。妻が激怒してやったんですよ。

 

もちろん、すべて私が悪い。反省しています。ちなみにイスラム教では、妻側から「離婚」を決断することができません。離婚の権利は夫が持ち、夫が宣言することで成立するんです。だから、妻からなんとなく離婚をうながされ、私のほうから離婚を告げて正式な書類にサインしたときは複雑な気持ちでした。