50代で互いに再婚「難しかったのは…」

瀬川瑛子
愛犬のベスト(左)と、ももちゃん(右)の散歩中

── おふたりの関係が深まるなかで、再婚に関しては周囲から強い反対の声もあったと伺っています。どんなふうに受け止めていたのでしょう。

 

瀬川さん:家族は「好きな人と一緒になりなさい」と背中を押してくれましたが、会社にしてみれば、看板歌手がバックバンドのメンバーと結婚するなんて社員と結婚するよりもタブーでとんでもない、と大反対でした。当時は独身を貫く先輩方が多かったですし、ファンの方にどう受けとめられるか心配だったのでしょう。

 

交際を始めたころから渋い顔をされていましたが、最終的には私が「自分の人生くらい、自分で決めさせて!」と押しきりました。もちろん事務所のみんなには感謝していますが、古いしきたりから抜け出したかったんです。だから、必死に説得しました。

 

── 結婚の話が動き出したのはどんなタイミングだったんでしょう。瀬川さんのほうからプロポーズに近い言葉を口にされたとも聞いています。

 

瀬川さん:プロポーズはどちらかともなくという感じでしたが、「ちゃんとしましょう」とうながしたのは私からですね。やっぱりバックバンドと歌手という立場があるので、なかなか向こうからは切り出しにくいだろうと思っていましたから。

 

── 50代という価値観が固まった時期での再婚。一緒に暮らすことに難しさはなかったですか?

 

瀬川さん:最初はただお茶を飲んだり、楽しくお話ししたりするだけでもいいかなと思っていたんです。でも、向こうは向こうで「つき合うならちゃんとしなければ」と考えていてくれたようで。ふたりとも2度目の結婚で臆病になっていたところはありましたが、無理なく自然体でいられる相手で、一緒にいてラクでしたし、はっきりとモノを言ってくれるところも私にとってありがたかった。ぴったりの相手だったと思います。

 

ただ、生活をすり合わせるには、時間がかかりました。特に大変だったのは犬たちですね。私がずっと大切にしてきた子たちのところへ主人が後から入ってきたので、犬たちも「後から来たくせに」と思っていたのかもしれません(笑)。主人は犬が私の言うことしか聞かないのがおもしろくないのか、ときどききつく怒るんです。それで私がカチンときて、「そんなに怒らないで!」とケンカになることがよくありました。

 

── 結婚して27年経つ今でも「ダーリン」「ハニー」と呼び合っていらっしゃるほど仲のいいご夫婦だとか。

 

瀬川さん:最初は、向こうが「マーガレット」「エリザベス」とか呼んでくれていた時期もあったんですが、なんかもうめんどうくさくなっちゃったみたいで、今は普通に名前で呼ばれます(笑)。普段は仲がいいですが、実は1度だけ、「もう離婚する!」と思ったケンカがありました。