歌手・瀬川瑛子さんが50代で選んだ再婚は、世間を驚かせた「膝上20cmのミニスカウェディング」での挙式から始まりました。それから27年。おしどり夫婦として知られるおふたりですが、互いの価値観が固まった大人同士での再婚には意外な壁も存在したそう。1度だけ訪れた離婚の危機の真相など、リアルな本音を伺いました。

「結婚するときはミニのドレス」と決めていた

瀬川瑛子
今年で再婚して27年になる瀬川さん

──『命くれない』などのヒット曲で知られ、バラエティーでもお馴染みの瀬川瑛子さん。52歳のとき、自身のバックバンドを務めていた7歳年下のドラマー・清水武さんと再婚されました。結婚式ではミニ丈のウェディングドレス姿が話題を呼びましたね。

 

瀬川さん:実は、24歳で最初の結婚をしたときはお着物でしたから、ウェディングドレスへの憧れがずっとあったんです。離婚してからは「再婚なんて2度としない」と思っていましたが、もし人生でもう一度ドレスを着るチャンスがあるなら、絶対にミニのドレスと決めていました。自分で言うのもなんですけれど、昔から脚にはちょっと自信があったものですから(笑)。膝上20センチで足を出して、後ろはお嫁さんらしく、フワッとボリュームのあるデザインにしました。

 

ただ、実際に着てみたら足が寂しく見えたので、ストッキングに刺しゅうをつけてアレンジしたんです。ちょうど私たちが結婚する少し前に、飯島直子さんもミニ丈のウェディングドレスを着ていらして、とても素敵でよくお似合いでしたから、「この後で私が着るのはちょっと…」と躊躇したのですが、もう今さら変えられないし、エイヤっと(笑)。

 

── 大胆でキュートなミニドレスを自分らしく着こなしていて、とても素敵でした。旦那さんの反応はいかがでしたか?

 

瀬川さん:「似合わない」なんて思っても言えないですよね(笑)。ドレスをきれいに着るためにダイエットをして、半年で8.5キロ落としました。皆さんにも「似合っている」と言っていただいて、すごくうれしかったです。私たちはどちらとも再婚なので、最初は結婚式を大々的にやるつもりはなかったんですが、せっかくだからと地元の目黒にある大鳥神社で式を挙げました。うちの4匹のワンちゃんたちも男の子には蝶ネクタイ、女の子にはお揃いのドレスを作ってもらって参列したんですよ。

 

── 39歳で1度目の結婚に区切りをつけて以降、歌手として仕事に邁進してきた瀬川さんが、50代になってもう1度結婚しようと思ったのはなぜだったのでしょう。迷いや葛藤はありませんでしたか。

 

瀬川さん:最初の結婚相手は所属レコード会社の社員だったんです。当時は、社員が自分の会社の所属歌手と結婚するのはタブーで、どちらかが辞めるのが通例でした。私はデビューして間もない時期で、夫は優秀な社員でしたから会社が特別に許してくれて。それでもいろいろな問題があって別れることになりました。

 

── 再婚を決めたのは、旦那さんのどんなところに心が動いたのでしょうか。

 

瀬川さん:すごく正直な人だったんです。やはり事務所の人は、私に甘いというか、たとえ歌のコンディションがよくないときも「よかったですよ」と褒めてくれる。気持ちはありがたいけれど、気づかわれるのは苦手で。でも、夫は違ったんです。バックバンドのメンバーで年下ながら、「リズムが小節(しょうせつ)からズレている気がしますが大丈夫ですか?」と指摘してくれて、それが私にとって新鮮でした。誠実な人間性にも惹かれました。たとえばお土産でカニを買ってきてメンバーに差し入れをしたとき、通常はバンドのリーダーが代表して「ご馳走さまです」というのが普通だったのですが、夫だけは直接お礼をつたえてくれたんです。