学生時代の伏線を回収する現在

── 結婚20年目になるそうですね。改めてこれまでの人生を振り返ってみていかがですか。

 

金子さん:振り返ってみても今がいちばん楽しいです。40歳目前で、大学生のころにできなかった、美容やファッションに力を入れたり、女友達と遊んだりということを楽しんでいます。あのころの伏線を回収しているのかなと思うこともありますね。

 

今があるのは、私の頑張りではなく母の頑張りだったのではと思うくらい、母には感謝してもしきれません。苦労をかけたぶん、親孝行もしっかりしていきたいです。夫は、本当に約束を守ってくれる人で、生涯大切にするといった言葉を今も守ってくれています。私は今も夫のことが大好きで、この思いは20年経っても変わっていません。若いときに忙しく過ごしてきたので、これからは夫婦でゆっくり旅行に行く時間を作れたらいいですね。

 

── 金子さんと同じように、学生で結婚や出産を迷っている方がいたらどんな声をかけたいですか。

 

金子さん:子どもが小さい時期を過ぎてから助けてくれた方に恩返しもできますし、そこから社会にも貢献ができると思うので、結婚も出産も諦めないでほしいと思います。社会人になってから結婚して子育てをしている方も、自分や周りの方が病気になるなど、突然、さまざまな事情から働けなくなることもあると思います。私自身もそうだったように、学生時代に出産、結婚をするという決断は勇気が要ることですが、自分の思いに耳を傾けてほしいですし、人に頼ることをマイナスにとらえず、大切な人を守ってほしいと思います。

 

取材・文:内橋明日香 写真:金子幸花