離婚した母への反抗「親になって申し訳ないなと」

── 澤さんは、反抗期はありましたか?
澤さん:ありましたよ。中学生くらいのときが反抗期でしたね。「うるせぇ、クソババァ!」とか言ってましたよ。
── かなり豪快な感じですね。そのころからすでにサッカー選手として活躍されていたので、そうしたストレスもあったのでしょうか?
澤さん:いえいえ、サッカー関係なくただの思春期だと思います。親って口うるさいじゃないですか。母に「心配だから」と言われても「わかってる」って言い返して。それでも自分が母親の立場になってみると、母と同じように口うるさくなっているんですけど。娘はひとりっ子ですし、親はいつまでいるかわからないから、ひとりでもしっかり生きていく力を持ってほしい…とかいろいろ考えるとね。
── 母親の立場になってから、改めて気づくこともありそうです。
澤さん:だから母には、娘を産んでからすぐ謝りました。「ごめんね。クソババアって言って」「いいよ、私の気持ちもわかってくれたんだね」って言ってくれましたが。
── お母さまも当時、澤さんに言われたことを覚えていたんですね。
澤さん:覚えていたと思いますよ。両親は私が中学3年生のときに離婚したんです。私はサッカーがあったから他に意識を向けるものがあったとはいえ、親の勝手で子どもたちに悲しい思いをさせたと思っていたし、親に対して怒りを抱えた時期もありました。
でも、自分が親になってみると、両親は両親でいろいろな事情もあったでしょうし、我慢していたこともあったと思います。母に「クソババア!」と言ったとき、母は少し寂しそうで、怒っていたような気がします。今思うと、申し訳なかったと思います。