大病を経て感じた「人生観の変化」と「再挑戦への道」

── 俳優業も並行してなさっているそうですね。
間瀬さん:俳優の活動もたくさんしたいという夢がありますが、難病のせいでセリフを覚えられなくなり、覚えたのに翌日忘れたりすることもあって、「そんな状態でプロのみなさんと現場に出ていいのか」と自問自答してきました。もともと倒れる前日も、次のドラマや映画のためにバック転の練習をしていましたし、アクションのスキル向上のためにキックボクシングもやってきたくらい俳優業への思いは強かったのですが、今は病が常につきまとうので、先のことを考えられない現実はありました。
それで、「准看護師の資格を取るし、もう俳優業はあきらめようかな」と思った矢先に、昨年ドラマ出演のチャンスが来たんです。ロックバンドGLAYさんの名曲『HOWEVER』を題材にしたものでした。母の大好きな曲でしたし、運命を感じて挑戦したら合格をいただきました。この出演が、俳優業継続の大きなきっかけになりました。以前のようにできるのか自信をなくしていましたし、人より大変なことはたしかだけど、大変なら倍以上努力すればいいと思えたんです。
── ドラマ出演が叶ったことが自信にもつながったのではないでしょうか?
間瀬さん:それは間違いないですね。そのとき思ったのが、「自分がやりたいからじゃなく、誰かが『見たい』とか『やってほしい』と思ってくれることが、頑張り続ける理由になる」ということです。なので自分でやりたいことを諦めたり狭めたりせず「いつ死んじゃうかわからない、だったらとことんやろう」と気持ちを切り替えました。
大きな病を経験して、人生のリミットへの意識が大きく変わりました。毎日の「おはよう」も大切な言葉だと思えるんです。「今日もおはようって笑顔で言えた。僕は今日も生きてるんだ」って。ブログには必ず前向きな言葉を添えるようにしています。発病から5年が経ちますが、今でも寝る前に「明日も目が覚めますように」と祈っています。頭の手術跡はいまだに消えませんし、傷跡の髪もずっと生えませんが、人生は楽しいです。