33週で破水してそのまま入院

── 出産は予定よりも早かったそうですね。どのような状況だったのでしょうか?
静さん:出産は実家のある群馬の病院でする予定で、妊娠30週のときにはすでに里帰りをしていました。生まれてから必要なものは実家に置いてあったのですが、仕事の関係で33週のときに数日だけ東京に戻ったんです。そうしたらそのタイミングで破水してしまって。すでに群馬の病院に転院していたのでどうしたらいいかわからず、群馬の病院に連絡をすると、以前通院していた自宅の近所の病院に連絡をしてくれたようで、そこで対応してもらえることになりました。
── そのタイミングで破水するとは、予期せぬ事態にさぞ驚かれたのでは。
静さん:夫は状況を把握できていないようでしたが、私は逆に冷静になれました。このまま出産になるかもしれないと思ったのですが、医師は1週間くらい様子を見て、子どもの体重が2000gくらいになるのをお腹の中で待とうと。私は妊娠期間中に体調がつらかったことが多かったのですでに産む覚悟はできていたのですが、そのまましばらく入院することになりました。
入院中は破水して羊水が出ている状態なのに、陣痛が来ないように張り止めの点滴をしていたので、赤ちゃんが大丈夫なのかすごく不安で、医師に何度も「大丈夫でしょうか?」と聞いていました。しかも、この点滴が本当につらくて、とにかく動悸が止まらなかったんです。でも妊娠中で動悸を抑えるための薬を服用することはできないし、看護師さんには「保冷剤を胸に当てるしか方法はない」と言われて。夜もなかなか眠ることができませんでした。
── 出産はいつされたのですか?
静さん:入院した翌週、34週目で前駆陣痛が来たので、それで「産もう」ということになりました。陣痛促進剤を使い、8時間くらいで無事に出産できました。和通分娩で産んだのですが麻酔の点滴を自分が痛いと感じたタイミングで入れることができたので、気持ちがすごく楽でした。
夫は、たまたま前日に地方での公演を終えて東京に帰ってきていたので、出産に立ち会うことができました。ただ、生まれてきた赤ちゃんは2000gに満たず、小さくて顔が白かったので、夫は見たときに喜びと同時に不安が大きかったようです。医師や看護師に「本当に大丈夫でしょうか」と聞いてまわっていました。医師からは「もし大丈夫じゃなければ、こんなに冷静でいませんよ」と言われていましたね。