自分を責めるとき、いつも夫がかけてくれる「言葉」

── 初めて赤ちゃんに会ったときはどうでしたか?

 

静さん:娘は早産で1700gと小さく生まれたので、そのままNICUに入院したのですが、管などに繋がれているのを見て、いろいろな感情が溢れてきました。私は、妊娠中は自分の体がつらかったので、娘を生んだことで体は楽になり、つらさからは解放されましたが、その代わりに娘は体がまだ小さい状態で生まれてしまったことに対してすごく不安になって…。でも、看護師さんをはじめ医療関係者のおかげもあって、娘はミルクをごくごく飲んで体重が徐々に増えていきました。

 

結局、私は産後5日ほどで退院できましたが、娘は1か月ほど入院していました。感染症対策の影響で、毎日は面会できなかったのですが、オンラインで姿を見ることができたり、看護師さんが細かく様子を教えてくれたりしたのがありがたかったです。

 

── しばらくは一緒に暮らせず、さみしかったですね。

 

静さん:そうなんですが、実は私は退院後に原因不明のじんましんに悩まされ、通院と治療に必死でした。さらに群馬で出産予定だったため、自宅にはベビーベッドや洋服など、出産後に必要なものがそろっていなくて。改めてそれらの準備もすることになり、バタバタでした。

 

── 現在は娘さんは2歳になりました。子育ては順調ですか?

 

静さん:そうですね。日々、成長を感じられるのがすごくうれしいです。先日も夫が娘のために作ったおにぎりを、具合が悪くて寝ている私のところに持ってきてくれて。その姿を見て、夫と感動して泣きそうになりました。

 

ただ、私はついつい周りの子と比べてしまい、私が小さく生んでしまったからほかのお子さんよりもできていないことがあるのかもしれないと落ちこんでしまうことがあります。一度ネガティブになると、悪い考えのほうにどんどん引っ張られてしまう部分があり…。そういうときは夫も大変だと思うのですが、いつも肩を叩きながら「大丈夫だよ。落ち着いて」となだめてくれるので感謝しています。

 

 

現在は子育てに奮闘する静さんですが、武田さんとおつき合いしていた当初は20代前半。勤務先の歯科医院で武田さんと出会い、武田さんの仕事に対するまじめな姿勢に徐々に惹かれていったそうです。物事を深く考えすぎてしまう静さんに対して、あっけらかんとした性格で静さんを安心させてくれる武田さんに、救われることも多いそうです。

 

取材・文/酒井明子 写真提供/静 まなみ