草津温泉とのコラボも調整中

──「温泉がない」PRにあたって草津温泉側にも了承をとられたそうです。

 

谷坂さん:ホームページに「草津市に温泉はございません」と文言を入れる段階でメールでご相談していました。その後、温泉ないまんじゅうやおんせんどろぼうを出すにあたり、今年6月に訪問してご説明させていただきました。

 

草津温泉のみなさんはとても好意的で、「温泉ないまんじゅうを食べてみたい」とおっしゃって。「もちろん持ってきています!」とその場で食べていただきました(笑)。「一緒に何かPRできたらいいね」とも言っていただいて、現在調整中です。

 

── どんなコラボになるか楽しみです!おんせんどろぼうを通して、草津市のどんな魅力を発信したいですか?

 

谷坂さん:草津市はもともと宿場町で、文化と琵琶湖の自然が融合した都市なんです。そういった面でも見どころがありますが、私は草津市のことを説明するのにいつも「温泉はないけど、人があたたかい」という言葉を使っています。

 

今、草津市は人口がどんどん増えていて、県で第2位の人口なんです。その理由には住みやすさだけでなく、住んでいる人たちがとてもあたたかいことにあると思っています。今回のプロジェクトでも、私たちの思いを理解してくださり、一緒に頑張っていこうと協力してくださる方々ばかりでとても助けられました。そんな人のあたたかさが、おんせんどろぼうの取り組みから伝わったらと思います。

 

取材・文/阿部祐子 写真提供/草津市観光物産協会