叱るママと甘いパパに対して
── 手術まで5か月。待ち時間が長いぶん、お子さんの心のケアも大変そうですね。
雅美さん:じつは次男、もともと病院が苦手なんです。以前、原因不明の咳が2年ほど止まらない時期がありました。夜中に咳き込んで吐いてしまうこともあり、これまで2回ほど入院したことがあるのですが、ひとり病室に残された時間をすごく心細く感じた記憶が強く残っているみたいです。今回も大学病院で説明を受けているときに、処置室からほかの子の泣き声が聞こえてきて、それだけで恐怖心が蘇ってしまったようです。

ふだんは注射も平気で、とにかくわんぱくで怖いもの知らず。これまで額を4回も切っているほど。でも、今回の手術に関しては、家で医療系のドラマを見ているときに手術シーンが流れると、「怖い、僕も血だらけになるの?」と、かなり不安になっていて。「日帰りだし、そんな大きな手術じゃないから大丈夫だよ」と、言い聞かせてはいるんですけどね。手術までの間にどうやって不安を和らげられるか、模索しているところです。
── 病気や不安と向き合いながらも、ブログではにぎやかな日常が綴られています。拝見していると、男の子2人の子育ては「毎日が戦場のよう」だとか。
雅美さん:年子ということもあって、とにかく家の中でケンカが絶えません。そのたびに私は叱ってばかりいます。それにくらべて主人は、基本的に叱らないタイプ。とにかく優しいというか、かなり甘いパパです(笑)。
──「叱るママ」と「甘いパパ」。一見バランスが取れているようにも見えますが、その違いが悩みの種になることも?
雅美さん:子どもの教育に関する考え方が私と真逆で、そこがケンカの原因になることも。私は「ルール」を大事にしたいと思っていて、たとえばお手伝いをしたり、テストを頑張ったりと、そうしたときのご褒美として、好きなものを買っていいと手順を踏みたいタイプ。
でも、主人は特別な理由がなくても、ねだられるとすぐに「いいよ」と買ってあげちゃう。「自分の子どもには我慢させたくない」という思いが強く、「何千円もする高いものを買っているわけじゃないんだから」と。その親心もわかるので、強くは言えなくて。ただ、そうなると、「パパは買ってくれるのに、ママは買ってくれない」という図式ができてしまう。これでは教育上よくないから、夫には「やめてほしい」とは伝えているんですけどね。