リスナーからの応援メッセージに勇気をもらい
── どのような反応でしたか?
竹中さん:リスナーさんからは驚くほど真剣なアドバイスをいただきました。やっぱり女性陣の意見を知りたかったし、グラビアに出ることで誰かが不快になったりするのは嫌だったんです。そうしたら、女性リスナーから「自分がやりたいという気持ちがあるなら、プロの人に撮ってもらえる機会なんてそうないんだから、やったほうがいい」っていう前向きな意見がたくさん届いて。逆に自分がちゃんとこのオファーに向き合っていなかったと思わされるような驚きがありました。なかには、心配だよっていう男性リスナーからの声もあったんですが、それは私のことを想っての意見で。「あとは竹中さん次第」と、みなさん背中を押してくれたんです。
── 今度は、リスナーの方が応援してくれたのですね。
竹中さん:そうなんです。それが本当にうれしくて。最初は「43歳のラジオ局のアナウンサーにグラビアのオファーが来たこと自体がおもしろい」くらいに考えていたのが、だんだん現実味を帯びはじめました。最終的にはもちろん、自分で出ると決めました。43歳という年齢ですし、いろいろな感想を言われるリスクは覚悟していました。でも、できあがったものを見たときには、本当にすてきな仕上がりで、「みんなの声を聞いて、挑戦してよかった」って思いましたね。

── デジタル写真集『TOMOKA』は1週間で1万部も売れたそうですね。
竹中さん:実際どれくらい売れているのか知らなかったので、発売3日後くらいにものすごく心配になりました。SNSで前日に投稿したら思いのほか反響が大きくて、逆に怖くなって発売日当日には投稿できなかったんです。でも、編集部の方から「すごく売れ行きいいですよ」って連絡が来たので、「本当ですか!?」って素直に喜びました。
── 以前、バストのことでクレームを受けたこともあったかと思います。同じような話題で注目されたことについて、嫌な気持ちはなかったのでしょうか?
竹中さん:それはなかったんですが、むしろ「本当に自分で大丈夫かな」っていう不安がありました。まったく話題にならないのも寂しいじゃないですか(笑)。それが、実際に写真集が発売されたら、周りから「頑張ったね」とか「きれいだったよ」という感想をもらって。しみじみうれしかったです。
── ご両親は写真集について、どのような反応でしたか。
竹中さん:実は直接伝えてはいないんです。ただ、母はラジオが聴けるアプリで私の番組を聴いているんですよ。だから写真集を出したことも知っていると思います。でも私からはタイミングを逸して、伝えられないままでいます。
父はもう亡くなっているのですが、なんでも「いいよ、いいよ」って言うタイプなので(笑)。反対に母は口うるさいほうなんです。でも心配しながらも「好きにやりなさい」ってよく言ってくれていました。新年のあいさつはちょっとドキドキです(笑)。小言を言われるかもしれないけれど、認めてくれると思っています。
── 周りの反応は変わりましたか。
竹中さん:今まで、バストに関して誰かに何かを直接言われることって意外となかったんです。でも写真集を出したことによって、「胸が大きい」という目線ではなく、「大きな挑戦を頑張ったね」って認めてもらえるようになりました。それって、竹中知華のすべてを認めてもらえたってことだよね!って思えたので、本当にやってよかったと思っています。
12月29日には、デジタル写真集『TOMOKA』のアザーカット写真集『One more TOMOKA』が発売されます。デジタル写真集『TOMOKA』の余韻が楽しめる、自分のなかではすごく大切な一冊です。より動きがある、素に近い竹中知華を観ることができると思います。