ラジオ沖縄のアナウンサーとして、リスナーからの絶大な人気を誇る竹中知華さん(43)。今年、男性誌のデジタル写真集に挑戦して話題となりましたが、出版社からのオファーを最初は冗談だと思い、断るつもりでいたそうです。

43歳でグラビア写真集のオファー「冗談と思っていた」

── 地元広島を離れて沖縄に移住し、NHK沖縄のキャスターへ。その後、ラジオ沖縄のアナウンサーに転職されました。ラジオの仕事はテレビとどう違いましたか。

 

竹中さん:それまでは原稿ありきのニュースを読むが多く、自分を表現する場はありませんでした。それが、ラジオ沖縄に入社して状況が一変しました。ラジオだと「自分の言葉」で話すことができるんです。地元の取材にもしょっちゅう行くようになり、自分たちで作り上げる仕事の楽しさを知っていきました。実はそれまでは、地元民ではない私が沖縄の歴史や文化などを語ってはいけない、語る資格はないと考えていたんです。でも、地元の方々と密接にかかわるようになって、その思いが少しずつ変わっていきました。

 

竹中知華
ラジオ沖縄のスタジオで生放送中

── ラジオだと、実際に竹中さんが感じた気持ちを伝える場面が多いのですね。

 

竹中さん:そうなんです。ラジオの仕事は、リスナーさんと距離が近いので。いろいろな反応が返ってくるのを楽しみながらやりとりしていると、自分はここにいてもいいんだと実感できるようになりました。自分のなかでこうなりたいと頑張っていた理想像に少しずつ近づきつつあるような気がします。自分を認められると、弱いところも見せられるようになるんですよね。そういう発信を繰り返しているうちに、本当の自分として仕事ができているなと思うんです。

 

── 仕事での自信がついたからこそ、43歳でグラビア写真集に挑戦されたのでしょうか。

 

竹中さん:NHKを退職してフリーになった2015年に、「今の私を見てください」という気持ちで『ASAKARA TOMOKA(あさからともか)』という写真集を発売したんです。沖縄限定だったのですが、おかげさまで好評で。そのときに雑誌の編集部から「グラビアをやってみませんか」とお声かけいただいたのですが、自信がなくお断りしました。

 

それから10年が経ち、今年6月にラジオ番組の企画で、再び写真集つきCD『MOTOKARA TOMOKA(もとからともか)』を出したんですね。そしたらまた、男性週刊誌の編集部から依頼をいただいたんです。最初は冗談かと思ってお断りするつもりでした。でも、これはネタになるなと思って(笑)、番組内でリスナーさんに相談したんです。