障がい者の言葉で、新規事業を続々と立ち上げ

── 現在は放課後等デイサービス以外にも、幅広く事業を展開されていますね。
竹内さん:運営を続けるなかで、さまざまな課題に直面し、その都度、事業を増やしていきました。
たとえば、障がい者が短期間宿泊できるショートステイ事業は、放課後等デイサービスに通う子からの「家に帰りたくない」という言葉がきっかけです。
放課後等デイサービスでの活動の後、家に帰りたがらない子が増えてきたため、一人ひとり面談して話を聞いてみると「親や兄弟との関係がうまくいっていない」という事実が明らかになって。なかには、親が過干渉だったり、逆に無関心だったり、きょうだい児が障がい児を気遣って我慢する生活をしている家庭もあることがわかりました。
そのような子どもたちやご家族の声を聞き、「短期間でも、少し離れて過ごすことでお互いにリフレッシュできるのでは」と考え、ショートステイ事業をスタート。ショートステイ施設は、共同生活が主体なので、「ルールを守る」「自分のことは自分でやる」などの生活力向上も期待できます。そのため、「親亡き後」を心配する親御さんからの支持も厚く、リピートで利用されている方が多い印象です。
ほかにも、「社会と繋がりながら働く」経験の必要性を感じて、2021年にはカフェを開業。放課後等デイサービスでは、淡々とひとりで作業を行うような「内職」が中心でしたが、カフェではお客さまとの「交流」や、スタッフとの「連携」が求められるため、内職とは違ったスキルが身につくと考えています。
カフェは移行支援事業所を併設していて、いつか就職したいけどやりたいことが分からない人や、就職したけど続かなかった人が働いています。みんな、「2年以内に、一般企業への就職を目指す」という目標のもと頑張ってくれています。