俳優としてドラマや映画で活躍する野波麻帆さんは、長年の友人である長澤まさみさんのスタイリストとしても活動しています。それぞれの仕事への向き合い方を伺いました。

20年越しに再開したスタイリストの仕事

── 20代の頃にもスタイリストとして活動されていたことがあったそうですね。その後は俳優1本でお仕事をされていたと思います。

 

野波さん:洋服が好きな友人とスタイリングユニットを組んで始めたことだったのですが、お互いにライフステージが変化してスタイリストとしての活動からはしばらく離れていました。友人は自身のブランドに忙しく、私も結婚・出産、子育てと大きく生活が変化したころでもありました。

 

野波麻帆さん
俳優とスタイリストの二刀流で活躍する野波さんのプライベートショット

── 45歳で再びスタイリストとしての活動を始められ、現在は長澤まさみさんのスタイリングなどを中心に活躍されていますが、20代のころからの変化はありますか。

 

野波さん:当時はふたりでしていたので、ひとりでするには業務量の差はありますね(笑)。ファッションに携わるうえでは、その人のバックボーンがとても大事なような気がしています。それに、ただファッションのトレンドだけを見るのではなく、海外の音楽や映画やアート、アウトドアやスポーツなどの今も必ずチェックするようにしています。スタイリングユニットを一緒に組んでいた友人とは最初、DJユニットから始めているくらいなので、今でも音楽は大好きです。若いときから40代になった今も、スタイリングに向けての姿勢は変わっていないと思います。