結婚・離婚で子どもを振り回したのは申し訳ない

MALIA.
ドバイのドッグパークで三男と

── 離婚を考えたとき、どんなことを悩みましたか?

 

MALIA.さん:子どもがいたし、収入も含めて、この先シングルマザーとしてやっていけるのか毎回、悩みました。また、夫婦としてやっていくことは難しくても、子どもたちにとっては大事なパパです。父と子を引き離すことに申し訳なさも感じました。

 

離婚に対して背中を押してくれたのは子どもたちです。家事や育児に終われ、余裕がなかった私を見かねて「ママ、僕たちは大丈夫だから」と言ってくれたんです。

 

── 前向きな人生を歩むために。しかし、離婚後は生活が厳しかったと聞きます。

 

MALIA.さん:金銭面ではかなり苦労しました。私の収入は不安定だし、何か売らないと生活ができない。通帳の残高が600円のときはさすがに焦って、プレゼントでいただいたバックやジュエリーを売ったり、親に頭を下げてお金を借りたり。3人育てるにはもっとお金が必要だったので、一念発起して起業しました。その後、仕事が徐々に軌道に乗ってくると、生活が少しずつ安定していった感じかな。

 

── 今まで4回離婚を経験して、お子さんたちはどう受け止めていると思いますか。

 

MALIA.さん:どの離婚もとくに反対はなくて、私の決断を尊重して、私と一緒に生活することを選んでくれました。子どもたちから「ママは純粋でまっすぐ過ぎる!」と言われています。私の結婚・離婚で子どもたちを振り回してしまったことは、今でも申し訳ない気持ちになります。

 

いっぽうで、私が手探りで仕事や子育てをしている姿を子どもたちはずっと見てきたし、いつも支えてくれました。私も離婚を選んだケジメとして頑張ってきたし、子どもたちがいたからこそ、ここまでやってこれたと思っています。

 

── シングルマザーになって、子どもたちに寂しい思いをさせているのでは?と思うことはありましたか?

 

MALIA.さん:もちろんありました。仕事で子どもたちと一緒にいられないこともあったし、言葉に出さなくても寂しい思いをさせていたかもしれません。そのぶんというわけではないですが、それぞれの子どもたちと対話する時間を作りたくて、毎年、私と子どもの1対1で旅行をする機会を設けました。実際、旅行をしたことで本音で話もできたし、すごく楽しかった!子どもたちにとっても楽しい思い出になっていたらいいなと思います。