体調不良は「石」のせいだった

武東由美、モト冬樹
夫・モト冬樹さんと

── それ以来、大きな病気などにはならずに過ごせているのでしょうか?

 

武東さん:実は腎臓結石を取る手術を2017年にしました。腎臓に石があることは前からわかっていたのですが、一生動かない可能性もあるということで経過観察の状態だったんです。

 

それとは別に出血性膀胱炎になったのですが、治ったにも関わらず1か月後にまた血尿が出てしまうことがありました。それで、どうして血尿が出るかきちんと調べようということになったんです。そのときに腎臓がふつうの位置よりも下がっている「遊走腎」と、痛みなどの症状を伴わない血尿が出る「ナットクラッカー症候群」であるという診断をされました。

 

いずれも医師からは経過観察でいいと言われていたのですが、それまでも何か月間か歩くのがつらい、苦しいなどの症状はあって。でも、年を取ったせいだと思いこんでいました。

 

── でも違ったと…?

 

武東さん:ある日、起きられないほど背中が痛くなってしまい、夜中に大きな病院に行ったんです。一度は痛みどめを処方されて帰宅したのですが治らず、入院することになったのですが、そうしたら腎臓の石が動いていて、大きくなりすぎて出てこられなくなっていたことがわかりました。

 

それで、まずは10日ほどかけて炎症を抑え、その後に石を取る手術をすることに。石を砕いて尿道から取り除いたのですが、痛みが出た初期の時点では敗血症になりかけていたようです。

 

手術後は「これが本当の私の体なんだ!」と思うくらいだるさがなくなり、もちろん血尿も出なくなりました。今は元気に過ごせています。今後は夫と穏やかで平和に暮らしていけたらいいなと思っています。

取材・文/酒井明子 写真提供/武東由美