今年でデビュー25周年を迎え、初の書籍『ひとりじゃないから』も発売した歌手のAIさん。プライベートでは2児の母として、同じくアーティストの夫・HIRØさんとともに、“家族というチーム”を築いていますが、コミュニケーションが多いことでときにはぶつかり合うこともあるそうで── 。

何度も偶然出くわすうちに気になり始めて

── 2014年にロックシンガーのHIRØさんとご結婚されました。どんな馴れだったんですか?

 

AIさん:Zeebraさんのラジオの最終回で会ったのが最初です。夫はZeebraさんとは昔から友達だったみたいで。最初はすれ違っただけだったんですが、雑誌で彼の連載をたまたま見ていたから、顔は知っていて、「ああ、あの人か」って、後で気づきました。「どこかで見たことあるな」と思ったくらいで、最初はお互い全然興味ない感じだったと思います。その後、私の曲のリリースパーティがあって、そのときに共通の知り合いにお互いを紹介されました。

 

AI
夫のHIRØさんとは14歳の歳の差婚

ただ、それからというもの、やたらとバッタリ出くわすんですよ。クラブの前とか、道端とか、車で横を通ったりとか。私は当時、同じように音楽をやっている、同世代の男の仲間たちとつるんで遊んでいたから、夫は、私もそのうちのひとりだと思っていたと思います。でもね、そうやって何回も顔を合わせているうちに、妙に気になってきて。「今度一緒に飲みましょう」「ぜひ!」とか言い合っていたのに、なかなか実現しなかったから、ますます気になって「しゃべりたいな」と思うようになって。

 

彼は、仲間とは全然別のタイプなんですよ。見てくれはワイルドなのに、言動がすごくていねいな人で。大人だし。そこにも惹かれました。

 

── その後、すぐにふたりで会うようになったのでしょうか? 

 

AIさん:いや、ふたりきりで会ったのは、だいぶ後でしたね。しかも、初めて一緒にクラブで飲んだとき、彼は別れた彼女のことがまだ好きで。「好きな人いるんだなぁ」と思ったのが最初です(笑)。

 

でも、「そういうこともはっきり言えるんだな。この人、ちゃんとしてるな、いいな」と思いました。まあたぶん、私のことは好きじゃないんだろうなとは思ったけど、電話番号を交換して。そうしたらその後、なんとなく毎日電話するようになったんです。それでふたりでご飯食べに行って…という感じで、おつき合いがスタートしました。