今年9月に開催した単独ライブでコンビでの結婚を発表したエレガント人生の山井祥子さん。恋愛を経ることなく夫婦になったそうですが、夫は山井さんのなかで「ベストオブベスト」の相手なんだとか。その関係性を維持する秘訣はというと──。

交際0日結婚から2か月「本当に何も変わっていない」

── コンビの中込悠さんと「恋愛感情なし、交際0日」でご結婚されたことが話題になりました。結婚した理由のひとつに「手料理を喜んでくれるのがうれしい」とエッセイに書いていらっしゃいましたね。どんなメニューがお得意なのか、気になります。

 

山井さん:悠ちゃんのテンションがいちばん上がる料理は鶏のから揚げなんですけど(笑)、鶏のささみとアボカドをあえたのも最近ヒットしましたね。から揚げは、特別な日やお祝いのときに作ることもあるのですが、あえて何もない日に不意に出して喜ばせたりもします。

 

── 何もない日のから揚げ、絶対にうれしいですね!夫婦となって2か月ほどが過ぎましたが、関係性に変化はありましたか?

 

エレガント人生
今年で結成6年目のエレガント人生

山井さん:それが、本当に何も変わっていないんです。結婚記念ということでオリジナルでカスタムできるお揃いのキャップを作ったりはしましたが、私たち自身の生活や気持ちは何ひとつ変わってないですね。結婚したからといって、手をつなぐようになったりもしていませんし…。

 

しいて言えば、私は階段を降りるのが苦手でよろけてしまうことがあるのですけど、これまでは悠ちゃんの肩につかまるのを控えていたんですね。もしも誰かに見られてしまって、つき合ってないのに「あいつ、相方の肩につかまって歩いてた」と思われてしまうのはややこしいなと思って。それが、結婚してからは堂々と肩につかまって階段を降りられるようになりました(笑)。それくらいですね。むしろ、周りの反応のほうが変わったなというのを感じます。

相方の話を周囲にすると「ノロケ」と言われるように

── なるほど。周りが変わったというと?

 

山井さん:これまでも、悠ちゃんは友達や相方として私の話を周りにしていたのですが、結婚してからはそれが「ノロケ」ととらえられるようになったようで(笑)。それはそれで、ハッピーな感じがしてうれしいですけどね。

 

── では、山井さんからもぜひ「ノロケ」を聞かせてください(笑)。中込さんのどんなところが好きですか?

 

山井さん:「干渉しない」ところですかね。私が「祥子らしくある」ことをすごく大事にしてくれているんです。たとえば、私がダイエット中に「おやつ食べたい」と言ったとして、もちろんそれを止めるのも愛だと思うんですけど、悠ちゃんはきっと「我慢して祥子がストレスをためるぐらいだったら食べな」って言うんですよね。常に最終的な決定権を私に委ねて、「私がやることは私が決めていい」と言ってくれます。

 

プロポーズされた当時、私はひとりで出る舞台の稽古の最中だったんですが、そういった仕事面に関しても、悠ちゃんは私のやりたいことをやらせてくれます。舞台って、稽古と本番でかなりスケジュールを取られてしまうので、相方としてはコンビの仕事がしづらくなるので大変じゃないですか。それで「私はやってみたいけど、どうしようかな…」と悩んでいたら、「祥子、舞台好きなんだからやりなよ。俺のことなんか気にしないで」ってすぐ言ってくれるところが、本当に信頼できるんです。ずっと一緒にやっていける感じがしますね、仕事もプライベートも。

 

── 山井さんのことをすごく尊重してくれるんですね。逆に、山井さんが中込さんと接するときに意識していることはありますか? 

 

山井さん:うーん、なんだろうな。悠ちゃんは基本的にやさしいんですけど、ちょっと頑固なところがあるんですね。たとえば、ネタ作りをしているときに、悠ちゃんが考えた部分に私なりの意見があっても、そのときに伝えても譲らない、というような。だから「今は言わないほうがいいこと」を見極めるようにしています。

 

いったん「うん、そうしよう」って言って、しばらく経って落ち着いたタイミングを見計らって「あれ、結局どうする?」と聞いてみて、あらためて考える、みたいな。でも、これは悠ちゃんだからやっているというわけではなくて、そもそも私に備わっている機能なのかもしれないです。ほかの人に対しても、無理だっていうのを感じたら1回引くタイプなので。

 

── そうやって冷静に判断できるところ、憧れます。

 

山井さん:気にしすぎちゃうから、あんまりよくないんですけどね(笑)。