プロポーズは全然ロマンチックじゃなかったけれど
── そこからどうして実際に結婚をすることになったのでしょう?
山井さん:プロポーズをされるまでは具体的なことは考えていなくって。でも「結婚」ってワードが出た飲み会からプロポーズをされた今年3月までの間、うっすら結婚の2文字が心の奥底にあり続けていた感じでした。たぶん悠ちゃんも同じだったと思います。プロポーズ自体はふと思い立ったタイミングでしてくれましたけど、「とにかく早く結婚したい」と思っていたわけではないんじゃないかな。

── 結婚への気持ちが高まっていったわけではなかったんですね。
山井さん:そうなんです。プロポーズも本当に突然でめちゃくちゃビックリして(笑)。当時、私が1人で出演する舞台の稽古をしていて、ふたりでルームシェアしている家に帰ったら「疲れてるでしょ」ってケーキを出してくれたんです。日ごろからそういうことをしてくれていたので「ありがたいな」って思って食べたんですけど、いま思えば悠ちゃんの様子が少しおかしかったような…。
でも、気にせずに私は普段どおりくつろいで、ケーキの後は好きなアニメを見たりしていました。ひと段落して振り返ったら、指輪の箱を急にパカっと開いて「結婚しよう」って!全然ロマンチックな感じではなかったんですけど、悠ちゃんはいつもよりちょっと決意に満ちた表情をしていて。すぐに「絶対、結婚したほうがいいな」と思って承諾しました。
── 十分ロマンチックで素敵なプロポーズだと思います。すぐに周囲の人にも報告したのでしょうか?
山井さん:いや、しなかったですね。両親と当時のマネージャー以外には、発表前日まで誰にも言ってないです。何よりも大事にしているファンのみなさんの前でサプライズ発表をしたかったので、噂が漏れないように気をつけていました。
── ちなみに、交際期間ゼロの結婚にご両親は驚いていませんでしたか?
山井さん:私の両親には、雑談程度に「悠ちゃんと結婚するとか、あると思うよ」みたいなことを以前から話していたので、「本当にしたんだね」くらいの感じでした。同じように、悠ちゃん側のご両親もすんなり受け入れてくれたと聞きました。どちらの両親も「たぶん結婚するだろうな」って思っていたみたいです(笑)。
── おふたりの仲のよさがご家族にも伝わっていたんですね。籍を入れたのは、発表前日だったとか。
山井さん:はい。なので、9月20日が結婚記念日です。大安だったというくらいで、別に何かの記念日とかではないですが。婚姻届を出したあと「日付の語呂合わせでおいしいものを食べよう」という話になって、逆から読んだら「0(お)2(に)9(く)」なのでお肉を食べることに。でも、近くにいいお店がなくて、お寿司にして「魚も魚肉って言うし、お肉の一種だよね」ということにしました(笑)。来年以降もきっと、魚肉か牛肉を食べるんだろうな。