入居者さんの「ものすごい生命力」に元気をもらう

小川ローザ
シルバーヘアがとってもお似合い

── 15年以上!77歳までヘルパーのお仕事をされていたとお聞きしました。体力が必要な仕事を続けられた秘訣はありますか?

 

小川さん:不思議なもので、介護の仕事ってすごく元気がもらえるんですよね。たしかに重労働ではあるのですが、介護をすることで、私が利用者さんたちからものすごい生命力をもらっているんです。病気を抱えていても元気に生活している方や、どんな状況でも一生懸命に楽しく生きている方がたくさんいます。余命わずかと言われていた方が、どんどん元気になっていく姿を見たこともあります。そうしたみなさんの姿を見るとパワーをもらえて、「私もまだまだ頑張ろう」と思えるんです。

 

── ヘルパーのお仕事は今もされていますか?

 

小川さん:2年前に職場が変わって、現場で働く機会はなくなりましたが、現在も介護施設で働いています。私より年上の職員の方もいるので、私もまだまだ働けると思っていますし、ずっと働いていたいですね。ほかに、介護と並行してシニアモデルの仕事も続けています。介護は夢中で働きながら元気をもらえる仕事。モデルは美しさを意識する仕事。このふたつの仕事をすることで、元気に美しくいられる気がしています。私にとってはどちらも欠かせない仕事です。

 

── 最近はどのように暮らされていますか。

 

小川さん:昨年11月に食道がんが見つかり、手術をしました。声の調子はまだ完全に戻っていないのですが、体調はとてもよく元気です。最近の医療の進化は素晴らしいですね。手術をしてくださった先生には感謝しかありません。手術後の回復も非常によく、入院日数も少なく済みました。きっと、これまでたくさん動いていたことも影響しているのでしょう。体調もよいので、今後はシニアモデルのお仕事も本格的に再開していく予定です。

 

── 楽しみですね!

 

小川さん:今までは白髪を黒く染めていましたが、今後はシルバーヘアでお仕事をする予定です。治療の影響で髪の毛が抜けましたが、そのおかげでとてもきれいなシルバーヘアに生え変わりました。ナチュラルな色からシルバーヘアにするのは大きな決断が必要ですが、病気で髪が抜けたことで自然にきれいな色になりました。モデル事務所の社長とも、「今後はこれでいこう」と話し合っています。病気がなければ、このような決断はできなかったと思います。