── 親御さんからの質問にありましたが、どうやったら障害のある子に好きなことをやらせてあげられると思いますか?

 

Lisa13さん:その子が「これが好き!」ってものを見つけることがいちばん重要だから、まずはいろんなものに興味を持たせたり、触れさせていくことが大事だと思います。そうしているうちに、私みたいにhideさんを見て「カッコいいからこうなりたい!」って思うかもしれないし。

 

── 選択肢をたくさん用意してあげることが大切ですよね。親御さんからは、他にどんな質問をされますか?

 

Lisa13さん:「子どもがこれから幼稚園に入園するのですが、社会にデビューするときに、障害を隠すのはいいことでしょうか、悪いことでしょうか」という質問もよく受けます。幼少期は特に「隠すか、隠さないか」って重たい問題のようで…。でも正解は、人によると思うんです。私はあっけらかんと障害をオープンにしてきたけれど、それは私のキャラクターや性格に合っていたところも大きいので。子どもたちには、「私みたいな人もいるよ」ってあくまで一例を見せてあげることしかできないから。

 

質問に対しては、「お子さんが隠したいようなら、隠すなと言われても嫌だと思うので、好きなようにやらせてあげてください。でも、私のように障害を持ちながら活動しているギタリストがいると知ったら、意識が変わるかもしれません」とお答えしています。

 

── Lisa13さんのお話を聞いていると、その子の気持ちを曲げずに、素直に育ててあげるほうがいいのかなと感じます。

 

Lisa13さん:そう思います。やっぱり、家族のコミュニケーションのなかで、子どもの気持ちを汲み取ってあげることがいちばん大切なんじゃないかな。

 

── 今も思い悩んだときはご両親に相談することが多いですか?

 

Lisa13さん:そうですね。悩むより前に両親に自分の思いを話していることが多くて。父も母もストレートな性格なので、オブラートに包まずにアドバイスをくれるんです。母から「そんなの気にしなければいいのよ~!」って言われると気が楽になるし、悩み自体がどうでもよくなってくるというか(笑)。深刻にとらえすぎないことも大事だなと思います。