最高月収2000万円の真相は
── その後は、テレビで見ない日がないほどの活躍ぶりでしたね。当時は「最高月収2000万円だった」と、メディアで報じられていましたが、実際のところは、どうだったんですか?
小力さん:あれは、その場の流れで当てずっぽうで答えた数字で、正確に調べたものではないんです。あるテレビ番組の一発屋芸人の企画に呼ばれて、芸人たちが当時の最高月収を言っていくという流れになり、僕の前にいた波田陽区が『3000万円です』って言ったんですよ。
その後で僕が「100万円です」なんて言ったら、場がしらけちゃうじゃないですか。だから勢いで「2000万円くらい」と言ってしまって。それが切り取られて独り歩きしたんです。「毎月2000万円を稼いでいた」と、思われてるんですけど、そんなわけはないです(笑)。ただ、当時は着ボイスやCMなどもあったので、瞬間風速的にはそれくらいの時期があったかもしれません。

── なるほど(笑)。でも、それほどの大金、いったい何に使ったんですか?
小力さん:だらしないんですけど、お金に無頓着なもので、ちゃんと管理ができていなくて。養う家族もいない独身ですし、ギャラの入金時期が仕事柄バラバラで。結局、仲間におごったり、飲み食いしているうちにキレイに使いきってしまいました。不動産は買っていないし、投資なんかもやらず、ブランド品にも興味がない。家賃は少し高めで月30万円ほど。売れなくなったときの保険代わりに高級時計はひとつだけ買いました。